君とぼくの共通点
　そんなもの無いなんてうそだよね

　君とぼくはほとんど同じだったんだよ

　身長だってほとんど一緒
　君のほうが少しだけ大きかったけど

　抱き合ってお互いの肩に
　顔を乗せるのなんて一緒じゃなきゃできないしね

　靴だって共有できるし
　服だって共有できた
　指輪だって二人同じサイズなんだよね

　きみは手足が大きいのは気になるかも
　しれないけど
　ぼくには何にも気にならなかったし
　同じことが多いほうがぼくは嬉しかった

　たしかに性格はまったく違っていたのかもしれないけれど
　それでも最初話したときは
　驚くほど自然に話をしたんだよ
　時間なんてあっという間に過ぎていった
　
　
　覚えてるかな？
　その日にぼくらは手をつないだことを

　君の手は冷たかったんだよね
　ぼくの手は熱いから
　ふたりで分けるとちょうどよかったんだよ

　けんかなんてしたこともなかった
　ただそれは君が我慢をしていたんだろうね
　君は強いふりをずっと　ずっと

　今になってわかっても・・・・・

　こんなに好きだと思っていたのに
　ぼくが一番君を悲しませていたなんて

　ぼくにはきみを幸せにできないんだって
　思ったとき涙が止まらなかった
　
　いまもそうだけれど

　君を苦しめた自分を思うと
　悔しくて涙がでる

　なんでもっと　どうして
　少しは気づいていたんだろうに
　なぜきみをもっと幸せにできなかったんだろう

　ぼくがいまできることは
　君の幸せを願うこと
　
　君よ
　君の選んだ道は正しい
　君の思うままに進むといいよ
　
　ぼくも
　今はまだ何にも考えられないけど
　きっとそのうち
　見えてくるものがあると思う

　君に出会った頃のように
　また君の笑顔を

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