ぼくが一番幸せだったとき
　
　ぼくのあまり記憶力のない頭では　　
　あんまり覚えていないんだけど
　いやその言葉自体非常に少なかったんだけど

　君はすごく素直で純粋だったから
　安っぽい言葉はあまり使わなかった

　そこもぼくとは違うところであったし
　ぼくは何度も君に伝えたんだ

　ただ
　
　ぼくの言葉は安売りではなくて
　そのたびそのたび　そのたびに
　君への精一杯の言葉だった
　けして一度たりとも軽い言葉なんて伝えなかった

　本当に君からその言葉を聞いたときは
　自分でもおかしいくらいに
　ほんとおかしくなるくらい嬉しかった
　
　自分の顔が変になってることくらい
　すぐにわかってしまうくらいに嬉しかった

　その言葉だけは今でも思い出せる
　とても待ちわびていた
　その言葉をとてもとても　とても・・・
　ぼくは君の口から聞きたかったんだ




　君は隣にいて
　ぼくは隣にいて

　君からの
　
　愛してるよ




　

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